ナマポです。
底辺で生きてます。
昨日、人には頼まれるけど自分の頼みは聞いてもらえないという話をしました。
それで思い出したのですが、小学校のころクラスで飼ってた動物が死んだ話をしたいと思います。
ナマポが通っていた小学校は少し変わった学校でした。
何も無い学校だったのです。
たしかに公立ですけど、貧乏で予算の無い学校だったのでしょうか。
でも本当に何も無い学校でした。
その1つが動物です。
普通はどこの学校でも子どもたちに動物の命の尊さを教えるため、学校で動物を飼ったりするそうですね。
でもナマポの学校には使われていない動物の小屋はあったのですが、中に動物はいませんでした。
あれは飾りなんだと、ナマポもみんなも思ってました。
ナマポが小5のとき、新しく赴任して来た先生が担任になりました。
怖い先生でした(ナマポは嫌いでした)。
その先生が突然動物を飼い始めたのです。
ウサギとニワトリと小鳥です。
それまで空だった動物小屋はグランドの隅っこにあり、見た目もボロボロで汚く誰も近寄りませんでした。
そこに動物が入ったから臭いも臭くなり、ますますみんな近寄りたくなくなりました。
ここで問題が浮上しました。
誰が動物の面倒見るの?
当然ナマポたちのクラスです。
最初は日直のように当番制にしてみんな交代で掃除をしてましたが、だれもこんなことしたくありません。
ある日の当番がナマポに代わってくれと頼んできました。
ナマポ、人がいいので引き受けました。
それから毎日みんなが掃除を代わってくれるように頼んできました。
一応、みんなナマポに頼むので頼りにされている感じです。
ナマポ、バカです。
「おまえ動物好きだから楽しいだろ」
「うん、まあね(笑)」
本当は動物嫌いです。
そもそも手が汚れる作業が嫌いなんです。
平日はまだ良かったのですが休日が大変です。
日曜日まで学校に行かないといけないのは苦痛でした。
動物を飼い始めて1年が経ちました。
ナマポが6年生のゴールデンウィークのことです。
せっかくの連休なのにまた学校まで行って小屋の掃除と動物たちの餌やりをしないといけないのか。
そう思うとあまり連休も楽しみじゃありませんでした。
でも連休前になっても誰もナマポに「掃除代わってくれよ」と頼みにきませんでした。
意外でした。
てっきり毎日だれかの代わりに掃除をするもんだと思ってました。
動物の面倒見なくていいだけですごい得した気分です。
だれも休みの日まで嫌いな動物の餌やりなんかしたくありません。
もし当番が思い出して電話をかけてきても「田舎の親戚の家に行ったことにして」と母親に頼んでおきました。
これでアリバイも完璧です。
それだけで連休は楽しかったです。
連休が明けて学校へ行くと動物がみんな死んでました。
連休初日の本当の当番はナマポでした。
先生が怒っていましたが、それよりもクラスのみんなが怒っていました。
こういうとき、普通はどういう対応をするのが正しいのでしょうか?
ナマポは半笑いで「あちゃ〜」みたいな顔をします。
多分この時もそうだったと思います。
放課後みんなが悲しそうにお墓を作ったり手を合わせて拝んでました。
泣いてる子もいました。
え?ホントはみんなうれしいんじゃないの?
これでもう嫌な掃除しなくていいんだよ?
なのになんでみんな悲しそうな顔するんだ?
あ、掃除してたのはほとんど自分だ。
だからナマポ正直うれしいよ。
動物たちのために泣いていいのはナマポだけです。
こいつらみんなウソで泣いてるんです。
どうしたらいいのかわからず、みんなが帰ったあとそのお墓を蹴飛ばして壊しました。
子どもの頃から底辺です。